日々を味わう。

日々の記録と、食べたごはんと、好きなお菓子と、気に入った言葉と、聴いていた音楽を記録する場所です。ときどき豆柴。柔らかな日々を。

「ニュースタンダード」という言葉の前向きさに目を向ける。

1.
土曜日はついにゲームに着手した。まずは購入して最後までやり切っていなかったこちらのゲーム。「新・サクラ大戦
sakura-taisen.com
何を隠そう私は幼少時代、皆がセーラームーンにハマっている中、サクラ大戦にどハマりしていた超ギャルゲー好き少女だった。
好きすぎてお母さんに何度も歌謡ショウに連れて行ってもらっていた。当時はロリキャラ「アイリス」すら自分の年上で、自分とイチバン歳が近い、という理由で彼女のことが好きになり、そのままロリコン少女として育ってしまい、今でもアニメキャラはロリに限る。
そんな私の最も愛したゲームに新作が出たということで、普段ゲームをしなくなった今でも、作品に敬意を込めて購入させてもらった。
「新」は戦闘シーンが今までと全く違うので、そこに戸惑いが大きく、慣れるのにだいぶ時間がかかった。無双系?というやつ。てんやわんやしながらだが、無事1回目のエンディングを迎える事ができた。

2つ目のゲームはPlaystationStoreで期間限定無料配信していた「風のビト」というゲーム。
store.playstation.com
Twitterで口コミを見てみると、どうやら数時間で終わるらしいのでダウンロードをしてみることに。
これが、想像の何倍も美しく、面白く、鳥肌ものだった。ぜひPS4をお持ちでまだ未プレイの人はGWにオススメしたい。

どこまでも続きそうな砂漠に放り出されたプレイヤー。何をしたら良いのか、どこに行けば良いのか何もわからない状態からスタートするが、「不思議と物語が進められる」のだ。何かに導かれるように少しずつ答えが見えていくのはすごく気持ちが良かった。きっと「なにもない」ように見えて、自然とそちらに導くような仕組みがそこら中に張り巡らされているのだと思う。なんだかわからないけれど、なんだか出来ていく。

そして音楽と景色のヒーリング効果がものすごく高い。家にばかりいる日々の中とは真逆で、どこまでも行っていい何もない世界を旅する。壮大で優しくて少し怖い音楽。「孤独」を感じてゾクリとする。そして少し先に現れる「隣人」にひどく心強さを感じるのだ。「迷惑をかけていないかな」「私のせいで進むの遅くなっていないかな」などと気にしていたが、そんな事は余計な心配だったらしい。彼らとは一期一会だったのだ。言葉はしゃべれないけれど、ぶっきらぼうな人、くるくると懐く人、沢山合図を送って来る人、色んな人に会えて、安心する。知らない誰か、一緒に旅をしてくれてありがとう。
とにかくぜひ一度やってみてほしい。1〜2時間程度に一周出来る。終わったあとは知らない街を旅した気分になれるだろう。


2.
日曜日には映画も観た。今回は映画館アップリンクで予告を観て、気になっていた映画。エヴォリューション。
vimeo.com
予告を観て受けた印象は「ショタとネーチャンしか居ない世界。エロい」だった。ホラー系のイメージがあった。こちらも90分程度の比較的短い映画。世界観は終始暗い。女性は眉毛がなく血色もなく、全員同じような顔をしている印象。ただすごく美人。モナリザのように不気味で美しい女性。少年も皆美しい。何か不吉なことが起きるような予感…を引きずったまま、割とそのままのペースで終幕を迎えた(笑)話としては私はあまり納得のいくようなものではなかったけれど、不気味な世界観はすごく良かったので、これもアートという感じ。先週は日本の昭和サブカル・アートという感じの映画も見たし
alipecoism.hatenadiary.jp
なんだか二回連続で「伝わったメッセージは特に何も無いが、心に強烈なイメージが焼き付いた」という感じの映画を観てしまった。
ゴールデンウイークはペット2が観たい。
www.nbcuni.co.jp


3.

4/26はムーちゃん(豆柴)の1歳の誕生日だった!本当はムーちゃんに似せたケーキを作ってもらう予定だったのだが、コロナの影響でサービスをやっていないとのことで、代わりに近所のanea cafeというペットOKな素敵なカフェのテイクアウトで、私達のお弁当と、ムーちゃんも食べられる「ワンちゃん弁当」を頼んで、一緒に食べた。



ムーちゃんは今まで食べた中でイチバン美味しい経験が出来たみたいで、アゴをガクガク云わせながら喜んでくれた。いつもより沢山おやつももらえて満足そう。改めて、うちに来てくれて本当にありがとう。これからも病気怪我なく、元気で幸せに生きて欲しい。私達もそのためにできることはしていこうと思う。ありがとうムーちゃん。

コロナの影響で、私達には私達の生活と向き合う時間が圧倒的に増えた。変わったことの一つとして、ムーちゃんからの好感度が明らかに上がった。いつもは8時にはケージを閉めて出かけてしまう。今は在宅勤務なので彼女は家の中を自由行動している。

とはいっても、在宅勤務をはじめてビックリしたが、想像以上にずっと寝ているので、閉めっぱなしの日々も「こんなに寝てるなら問題はなさそうだな」という安心も逆にできた。ただ、寝ているだけなのに、なんだか家にずっといるせいか、コロナ前よりも明らかに甘えてくるようになった。これは本当に嬉しいし、全く吠えないので寂しそうな素振りも見せなかったけれど、彼女もそれなりに我慢していたのだなと申し訳なくも思い、より愛しくなった。

またいつかは元の生活に戻ってしまうけど、今は一緒の時間をいっぱい楽しみたい。ムーちゃんの安らかな寝顔を見るだけで、私達の日々は今日も平穏で幸せなものになるのだ。

好きなことをしたり、気になっていたことをしたり、私達は体力がある方ではないので、日々の生活に疲れてしまって「土日をフルに使い切る」ことが出来ないことも多い。疲れているから沢山寝てしまったり、掃除が出来なかったり。今はそういうことがない。少し力が余っているくらいで日々を終えることが多いので、土日は早く起きて掃除をする。お散歩に行く。好きなことにめいっぱい時間を使う。

これは、私達が欲しかった生活サイクルだった。「がんばりすぎない」がテーマの私たちが理想とする体力と時間の使い方だった。
そりゃ今は緊急事態。楽しくないことだって沢山ある。友達には会いたくって仕方ないし、カラオケだって行きたいし、高いお寿司屋さんに行ってみようって約束を交わしたまま果たせていないのも気になっている。デザートのビュッフェも行きたいし、今年はアフタヌーンティーデビューをしてみたかった。数えだしたらきりがないくらい不便で暗い状況だ。だけど、そんな中でも「悪いことばかりじゃないよね」は何度でも言いたいと思う。

「大切な人との時間」「自分と向き合う時間」に丁寧に向き合えている。こんな時だからこそと生活を大事にしている。時間に余裕があるので心に無駄なナイフを持つこともない。余計なものがなにもない本来の時間を味わえている。なんというか、今はそんな気がしていて、私はこれが本質的に大切にしたい生活そのものなんだ。
日々は慌ただしく進んでいき、私達だっていつまでも「余裕」なんてちっとも持てないけれど、それでも「生活」を愛したいと思っていた。だから今はこれを「ニュースタンダード」と捉えて、生活を楽しみたい。



お題「#おうち時間