肉屋から肉が消えた日。
1.
新型コロナの話題で世間がざわついている。
私は在宅勤務になって3週間が経った。
日ごろから自宅で作業しているため、環境は整っているので特に違和感は無い。
まさか20代前半の時から夢だった「在宅勤務」がこういう形で実現するとは思わなかった。
こういう事態になってもお仕事があるってことが当たり前じゃないってことは本当に忘れずにいたい。そしていつのタイミングでどうにかこうにかなっても、それは誰も悪くないこと。
粛々と私は私の出来ることをしていこう。
2.
お世話になっているライターさんがツイッターで紹介していたパン屋さんで3,000円程パンを買った。
函館のパン屋さん。こういう事態でなければ目にとまることはなかったかもしれない。
けれど、決して使命感とか義務感とかそういうことではなく
「あらやだすんごく美味しそう~~」と思ったから買ったのだ。
来週が楽しみである。
3.
「場合によっちゃスーパー品薄の第二波くるで」
昨日グループLINEで誰かが言っていた。
そんなこと言って自分も買い溜めに参加したら意味わかんないもんなぁ。
家にはお義母さんがたくさん送ってくれたお米もあるし、小麦粉だってあるんだ。焦ってはいけない。
旦那さんは「土日引きこもる用にお菓子いっぱい買って帰ろ~」と言って家を出た。
お菓子は品薄なんだろうか。
そんなことを想いながら、お昼休みにお肉屋さんに行ったら肉が一つも売っていなかった。
ホントにないじゃん。
鶏ハム作りたかったのに。
旦那さんの好きな豚バラも切らしているのに。
えーホントに何もないんじゃん。
4.
トイレットぺーパーとマスクが店頭から消えてもう数週間経った。
我が家も一度「トイペないない事件」が訪れたが、
近隣のやさしいお兄さんに寄付してもらって一命を取り留め
あさイチ旦那さんに薬局に並んで貰って事なきを得た。
おじいさん、おばあさんが沢山の行列をつくっていた、と言っていた。
あれから何日も経っているのに、今日も棚はガラガラだ。
この地域だけではなく、どこに行ってもガラガラ。
それは、全国各地至るところのおじいさん、おばあさんが毎日列をつくっているからなのだろうか。
どうしてみんながやってしまうんだろう。
操作チップでも脳みそに埋め込まれているのだろうか。考えると怖くなる。
うちのお母さんは買い溜めをせず、今日も優雅に赤ワインを飲んでいる。
そういうところ、愛している。
*
●今日のごはん
朝:食べなかった
昼:食べなかった
夜:ごろごろ野菜ときのこのトマトスープ、豚ロースのパン粉焼き、トマトと玉ねぎのサラダ
●今日のパンチライン
「そもそも、大人が恰好良ければ、子供はぐれねえんだよ」
―伊坂幸太郎『チルドレン』より
- 作者:伊坂 幸太郎
- 発売日: 2007/05/15
- メディア: 文庫
●今日の一曲
青空 aiko
open.spotify.com
歌詞、すんごい。