日々を味わう。

日々の記録と、食べたごはんと、好きなお菓子と、気に入った言葉と、聴いていた音楽を記録する場所です。ときどき豆柴。柔らかな日々を。

日々は意外と儚い

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1.
実はブログを書いていない間に家購入の手続きを済ませた。(購入とはいっても、いっちょまえの住宅ローンだ。)
前々から話はしていたのだけれど、なんやかんやとタイミングが重なって今年の3月に契約をした。
が、詳細は伏せるけれど、近年のご時世的な色々があって、入居はもしかしたら来年になるかもしれないとのこと。
購入に際して、賃貸の契約を解消して我が実家に仮住まいをさせてもらっている。旦那さんは期間限定のマスオさん。
のハズだったが、予想以上に長い期間お世話になることになりそう。
家には母ひとりしかいないし、部屋は余っているので、賃貸に住んでいた頃よりもスペースは保てている。
私としては、母の顔が毎日見れるので有難い期間でもある。
母は自由な放任系で日中は働いているし、お互い程よい距離を保ちながら、今の所大きな問題なく一ヶ月が過ぎたと思う。

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自室に貼ってあった毛皮のマリーズのポスター。壁紙はお星さま柄

社会に出てすぐ実家を出てしまったので、自分の部屋で暮らすのはとても久しぶりだ。
2人のお兄ちゃんとお母さんと私の4人で毎日騒がしく暮らしていた実家は、気付けばかなり年季が入って、色々なところがボロボロだ。
今は母以外住んでいないので、使っていない部屋はすっかり人の気配がなくなっていた。立て付けが悪くなっていた窓を開け閉めしていると、なんとも言えない気持ちになる。

父は私が4歳のときに癌で亡くなったので、基本的な記憶は家族4人だ。
でも兄2人は超シスコンでいてくれたし、私もど級のブラコンだったので、「父がいなくて寂しい」という思いをしたことがなかった。
だから家族が欠けていた自覚が全く無かったし、私は愛情をいっぱい受けてとっても幸せな子供時代を過ごせたと思っている。

でも、兄は私よりはもう少し大人だったから、父がいなくなってきっと寂しかっただろうな、と今になって思う。
妹がいるせいで、「お父さんの代わりに面倒みなきゃ」という気持ちでがんばってくれていたのだろう。

そう、それで、ガタガタの窓を開けて、少し切なくなったあと、ふと、自分の部屋の網戸に穴がたくさん空いている事に気がついたのだ。
よくよく思い返せば、いつぞやのバカな私が暇つぶしで携帯なぞを弄りながら手持ち無沙汰でブスブスと指をぶっさした形跡だった。ここから蚊が入ってしまって夜眠れなくて大変だった。昔の私へ、あんた本当何なのよ。

というわけで、網戸のメンテナンスを父の親友に依頼した。父の親友は実家を建ててくれた人だ。
何年ぶりかに会った父の親友は(昔からイケメンだな〜と思っていた)相変わらず顔がかっこよかったけれど、髪の毛は真っ白になっていたし、クチの悪い饒舌なイメージだったのだが、今日はただ優しく微笑んだ。
「元気?」という問いに私は元気ですと返し、あなたは元気かと尋ねると
「なんか最近そうでもないんだよね」と、年齢らしい身体の不調を教えてくれて
私は胸がギュッとなって心配になり、どこが気になるのか、病院には行ったのか、いつからなのか、そういうことを色々と聞いた。
うん病院は行ったよーとか、ハハハと笑いながら網戸を直してくれる父の親友の背中は、いつか見た「ヤンキーっぽいおじさん」のイメージからは遠く、小さく感じた。
父の親友は、父の親友なので、なんとなくイメージを重ねてしまうところがあって(親友がヤンキーっぽいおじさんだったのだから、当然うちの父もヤンキーっぽいおじさんだったんだと思う)
なんだか突然「ああ、お父さんが生きていたら、こんなふうに、背中がちっちゃくなっていたのかな」と思い、
諸々の作業が終わり「ありがとね〜ちゃんと元気でね〜」と元気よく手を降ってドアを閉めたあと、ボロボロと涙がこぼれてしまった。

父は、とても無念だっただろうと思う。
記憶の限り、父はむちゃくちゃへんてこなやつで、ユーモアがあって、笑顔を忘れない人だった。そうだったんだと思う。
きっとおばさんになった娘も見たかったと思うし、息子の音楽を聴きに来たと思うし、孫の顔を喜んだと思う。
私だって、白髪になった父を見てみたかったし、少し動きが鈍くなった父に優しく接してあげてみたかった。
それに、親友と身体の不調について自嘲したりしたかっただろう。
現実はそうじゃない。けれど、いない分、私達はずっと父親の影を感じて生きていくことができた。
それは、はたから見たら悲しいかもしれないけれど、私達にとってはとても心強いことで、間違いなく支えだった。

幼少期に父をなくして、人の命の当たり前じゃなさを無自覚のうちに自覚していて
その後、10代のうちに大切に思っていた友人とのお別れも何度か経験して。あっという間にプツリと糸が切れてしまうことを少しだけ理解した。

だからこそ、好きだと思える人と目を合わせて話ができることはとても嬉しいし、その人が生活をしているだけでたまらなく愛しく思える。悩みも、喜びも、全部生きてる証で尊い。それは、経験がなかったら思うことが出来なかった感情なのかもしれない。

先のことなんて誰にもわからないし、一所懸命堅実に、計画的に生きようとしたって、病気になってポロっと死ぬことって実は意外とあったりするし、ポロっと心が壊れて動けなくなってしまうことだってある。誰にだって全然あり得る話。

だからさ、やっぱりなるべくギスギスしないで、自分と、好きな命のために、一所懸命笑って、やりたいことして、生きていくしかないんよね、と思っているよ。
私の近くには、いい音楽をつくるひとがいて、しっかりビジネスする人もいて、表現に身を捧げる人もいて、子供を育てる人もいて、サラリーマンする人もいて、みんなまだまだ悩んでいて、そんな好きな人達がいて、たまに話ができて、ワハハと笑って、また自分の人生は自分で考えて歩いていって。
失敗しても、成功しても、ダメになっても、調子づいてても、愛しているよ。ほんとにそう思う。
生きることは切ないんだけれど、でも誰かが生きていることを見れるのはとても尊いこと。命を断絶されるのはとても悲しいけれど、誰だって終わりに向かっていること。将来のこととか、事あるごとに色々考えるけれど、「今の自分がどう生きたいか」という気持ちは、これからどう人生が変わっても大事にしていきたいし、隣にいる人にも大事にし続けてほしいのです。



●関連記事
note.com



●今日のご飯
朝:食べなかった
昼:クリームチーズの卵焼き、キャベツのサラダ、ミートボール
夜:えのきの卵とじ、キャベツのサラダ、そら豆、カレーひとくち貰った

あれもこれもと考えているよりも、楽しいことに手を動かせるような人でありたい。

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1.
入社して半年が経った。コロナ禍で新しい仕事がスタートし、年明けから続く緊急事態宣言に、今年は数えるくらいしか出社できていない。
 
在宅勤務は昔から憧れを持っていたし、元々個人案件を家で受託していたので自宅作業に抵抗はない方だったと思うのだけれど、それでも、もし毎日出社していたら、今と比べて仕事の成長度合いはどうだったかしら。とかそういうしょーもないこともたまに頭に浮かんでしまう。
 
思えば同じ部署の人と一度も酒の場を共にしたことがない。それはやっぱり少しばかり寂しい。(オンラインを除き)
仕事の肥やしになんかならないような本当にどうしようもない雑談しか私の脳みそには入っていないから、無かったら無かったで何の差支えもなさそうなものだけれど。
 
仕事という関係には何の問題もなくても、人となりを知る人間関係については、この1年本当に途絶えてしまったように感じる。
 
それでも、去年隣の席に座っていた先輩は何でもない連絡を変わらずくれるし、
もう一つの仕事先からは、相談をもらった。
変わってしまった先にも、繋がる関係があったことを、うれしく思う。
何にもできないし、何だっていいんだけど、ただ、また会いたい人がたくさんいるよ。
 
2.
「しょーもない話しか持っていない」で思い出したのだけれど、そういうしょーもない雑談と、しょーもない笑いばかりを好んで見てきてしまったので、「アイスブレイク」というやつがとても苦手だ。
どこまでが許される「アイスブレイク」なのか検討も付かないのだ。
とんでもないことを口にしてしまうのではないか。という恐怖から逃れられない。社会は難しい。
 

●今日のご飯
朝:食べなかった
昼:炒飯、フルーツミックス
夜:そら豆のポタージュ、鰤の照り焼き

言葉ひとつ。行動ひとつで、変わること。期間限定のフリーランス。感謝続きの日々でした。

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1.
コロナの感染状況は未だ落ち着かない。「なんだか不思議な一年だよね」と挨拶ついでに付け加えてきた日々だった。
良いことも確かにあった。良くないことはあちらこちらに散らばっていて、直視がうまくできないことも多い。
たくさんの当たり前が変わった。
地震の時のように、悲しみ一色の世間にはなっていないかもしれないけれど、確実にいろんなことがじわじわと変化しているのを感じてしまう。
また行きたいねと話していたお店がなくなった。DJの出演を自粛してもう1年が経つ。会いたい人には気軽に会えない。母の体調はいつも心配だ。
 
それでも出来る仕事は沢山あることもわかった。
あれよあれよと時間が経っていき、気が付いたら12月の入社も目前。
去年の1月に長く働いていた職場を退職し、勉強のための1年間と期間を決めて初めたフリーランス
常駐のお仕事も、コーディングのお仕事も、こんな時期にも関わらず新しい経験がたくさん出来た1年間だった。
 
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毎日は当たり前に流れているように思うけれど。
自分が決めたことで。自分が言葉をひとつ発したことで。自分が行動をひとつ決めたことで。見える景色がぐんと変わることも、たまにホントにあって。笑っちゃうくらいホントにあって。
 
面白そうだから行っちゃおって決めなかったら、知り合いになれることはなかっただろう人もいたし、
パソコンが好きだから情報学部に行こうって決めなかったら、今の仕事はしていなかっただろうし、
好きな人に好きって言ってみなかったら、今のやさしい旦那さんは居なかっただろうし、
もう少しやってみよって居心地の良い会社を辞めなかったら、こんなに刺激的な人たちと共にお仕事させてもらえることもなかったし。
 
そして私の優柔不断な経験は、ブツブツに途切れているように見えて、私が生きている限り細い糸で繋がっている。どこかでまた会えるかもしれないし、ふとした時に貴方の言葉を思い出して励まされるかもしれない。誰かの日々に私もそうやって思い出してもらえることがあったらいいな、と思ったりもする。
 
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こんなことはもう一生ないかもしれないくらい、短期間に「ありがとう」と「さようなら」を言わなくちゃいけない日々だったけれど。
おかげ様で、勿体無いくらいたくさんの「ありがとう」をもらえた。過剰な感謝の言葉に囲まれて、また新しい場所に行く。

短期間だったけれど、たくさんのすてきな人たちと働けた。あっちの会社もこっちの会社もそうだった。
そんな人たちが本当に居ることを実感できてよかったし、仕事をしている人がちゃんと「格好いいな」と思うことも出来てよかった。
 
私は自分で何かを造れる人が好きで、惹かれて。自分には何があるかな、何も上手くないかな、って未だに自信は持てきれないけれど。
目の前にあることを考えて、向き合って、真剣に付き合うことはしてきた。できてきた。それは私が想い描く「格好いいこと」では全然ないのだけれど。
最近は、楽しいと思えることも少し増えてきた。惹かれる人に面白がってもらえることも少し増えてきた。
素敵な人に関われていることがひとつ。私の誇り。これからもそうでありたいから。自分が面白いなと思う人にせめて目を合わせてもらえるようにと、何かしらやり続けていくのだ。
 

12月も、楽しみ。
楽しいことをするためには、楽しくないことをしなきゃいけないのは絶対。楽しくないことともきちんと向き合えるようになるために、楽しいことをしっかり見据えて。
ゆっくりでいい。何様でなくてもいい。少しずつ見て、聴いて、感じて、造って、生きていく。
通りすがったみんなにありがとう。
またあいましょう。
 
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今週のお題「感謝したいこと」

好きなものはとっても大切だから、時に大きな声で主張したくなかったりするもので。


1.
本日の東京は雨。通常運転(コロナ前)の私なら「雨だ。めんどくさい。出掛けるの辞めようかな」と思っていたに違いないけれど、今は「このくらいの雨なら、人通りも少ないし超おさんぽ日和ジャン」と思うようになった。意外と前向き。

そういう訳で今日はムーちゃん(豆柴1歳)の朝んぽは雨の為お休みした代わりに、幡ヶ谷まで1人で散歩に出掛けた。コロナ生活になる前は、この辺りに「歩いて行く」という概念が無かったけれど、なんだかんだお散歩で5回程通っていて、すっかりお馴染みの町並みになってきた。(すごく好きな雰囲気で、街に活気が戻ったら買い物に訪れたいと思っている。何なら住みたいとすら…)


通りすがりに前々から行ってみたかったフルーツ屋さんでフルーツサンドを買って帰った。お洒落なお店。パフェ食べたい。

2.

近所に住む友人が、支援ECでラーメンを買いすぎたからおすそ分けしたい、と沢山のラーメンをわけてくれたので、今日のお昼は喜多方ラーメンを作って食べた。めちゃくちゃうまかった。ラーメン屋が恋しくなったりもしたけれど、なかなか美味しそうに出来たのでうれしかった。

3.

普段ほとんどお酒を飲まないのだけれど、昨日は飲み会(オンライン)、今日は #MU2020 だったので、MOGRA店長のターンでお酒を飲むなどした。いい音楽とお酒は合う。2日連続頭がフワフワしてふくらはぎが少し痛い感覚。お酒を飲むとその後何にも出来なくなってしまうのであまり嗜まないけれど、フワフワの頭でもうアホの感覚で「ちくしょー最高だな」と思って好きなものを胸にぎゅっと感じる瞬間はとっても好き。ずっと大好きなバンドや、カッコイイと思うものは沢山あるけれど、固執して全部追いかけたり、そのグループで仲良くワイワイ出来るタイプではないのだけれど、こういう時代が訪れてしまうと、身に染みて思う。好きなんだなと、続いて欲しい文化があるのだなと。考えたら少し泣けてきてしまった。大丈夫大丈夫。また皆で楽しくアソボウ。


●いままでおさんぽでテイクアウトしたお店一覧
(1)フラウラ
http://fraoula.jp/
代々木八幡駅のパティスリーフラウラさん。本当はケーキを買って帰りたかったけれど、生菓子を持ち帰るには長時間の散歩だったし、少し暑い日だったので、焼き菓子をいくつか買って帰った。どれもすごく美味しかったし、一瞬ではあったけれど久しぶりにした買い物がすごく楽しかった。今度はケーキ、買いに行こう。

(2)焼き菓子のACOT
https://acot.jp/
フラウラ近くにある焼き菓子屋さん。お散歩でこの辺りを歩くのが楽しくなって、インスタで見つけて気になって訪れたお店。焼き菓子専門店というのがすてき。クッキーとマフィンを買った。すごく美味しかった。自分でつくるクッキーもいいけれど、やっぱり美味しいクッキーって幸せだぁ。

(3)sio / シオ
http://sio-yoyogiuehara.com/
かの有名な代々木上原のフレンチレストランsioさん。かの有名なバインミーを購入する為、旦那さんとムーちゃんと長いお散歩をしてお店に行った。
お店の前にはメディアやインターネットでよくお見かけする鳥羽さんの姿が。こちらも、いつか記念日に絶対行くんだ、と決めているお店。
バインミーと唐揚げとジンジャーエールを購入。どれも驚くほど美味しくて笑ってしまった。バインミーはボリューミーなのにあっという間に食べきってしまった。唐揚げって絶対おいしいのに、こんなにもっと美味しくなっちゃうの?ってくらい美味しかった。持ち帰って時間が少し経っているのにこのおいしさって凄い。

(4)果実店canvas
http://www.fruit-canvas.jp/
幡ヶ谷のお洒落なフルーツパーラーcanvasさん。こちらは今日訪れた。ずっとフルーツサンドが食べたくて、コンビニで買えば良いんだけど…と何気なくインターネットでフルーツサンドを探していて見つけたお店。パフェが美味しいみたいなので、こちらも落ち着いたら幡ヶ谷に住んでいる友達と行きたい。お店もすごくお洒落だった。

●今日のご飯
朝:食べなかった
昼:喜多方ラーメン(しょうゆ)
夜:カレー

●今日の一曲
open.spotify.com

●今日のパンチライン
「正論だし、今でも間違ったことは言ってなかったと思う。でも、正論だけどめちゃくちゃ酷い言葉を浴びせてしまった。今なら、もっと違う言い方があっったはずだって思える。」
ーTSUBASA REALより 益若つばさ

同じような経験があったので、うごげげげと喉の奥が絞まってしまった。けれど「今なら」の話もすごく共感ができたし、「酷い言葉を浴びせてしまった」自覚をして反省して苦しんだことは、私にとって大切な事件だったような気がしている。今でも思い出すと変わらず苦しい。それでいいと思っている。


#お散歩

いつかはわからなくたって「行こう」という約束をしたい。


1.
5月も半分が過ぎた。予定の無いゴールデンウイークも終わり、在宅勤務の平日も「当たり前」になってきた。
在宅勤務に関してはいいところも実はたくさんあって、このサイクルを元に戻すのは、それはそれで大変。
ムーちゃん(豆柴1歳)のお散歩も毎朝行けるようになったし、お昼ご飯を自分ペースで適当に食べられる(食べなくても良い)のがすごく心地よかったりもする。
昨日いくつかの地域が「緊急事態宣言」が解除されたようだけれど、それでも私たちの日常はもう元には戻らないんだ、という気持ちでいる。
ライブハウスに行けるのはいつだろう。クラブでDJができるのはいつだろう。
考えると悲しい気持ちになる。好きだったものが「悪」とされ、好きだったものを築いてきた人達が運営に苦しんでいる。
ECサイトでお買い物をしたり、投げ銭をしてみたり、支えになっているのかも自信が持てない小さな支援を繰り替えしている。それでも楽しませてくれようとしている好きなものたち、本当にエンターテイメントの鏡よ。ありがとう。


2.
今は細けぇことは考えずに、好きな人達と軽い気持ちで約束をしていきたい。
ディズニーランドにも行きたいし、USJには行ってみたい。マザー牧場でおいしいソフトクリームを食べたいし、高級なジェラートを食べに行きたい。パフェも食べたい。アフタヌーンティーもやってみたい。ふらっとクラブに行って少しだけお酒を飲んだりしたいし、ライブハウスで好きな人を見て胸がギューッとなって世界一かっこいいと思いながら涙を流したい。回らないお寿司屋さんにも行きたいし、焼き鳥屋で「最近どーお?」って話がしたい。慣れない海外旅行もしたい。物価が安くてチープなご飯がいっぱい食べられる所が良い。夜中に突然カラオケに行きたい。
「日常はもとに戻らない」のかもしれない、でも、今は小さな約束を頼りにもしていたい。
変わっていくものを楽しもう。マスクで会うのが当たり前になったって、ぎゅうぎゅうの場所が基本的にできなくなったって、エンターテイメントは消えないよ。好きだったものは好きでいる限り消えないよ。だから今は目を光らせて、好きなものを応援したい。






お題「#おうち時間

今は小さな約束を積み重ねて、ふふふと笑えればいい。

1.
昨日、水曜日から世間的にGWが始まった。私の仕事は暦通りかつ休みは特に申請していないので、昨日は1日のお休み。
「外出自粛要請」が出る1日前、元々約束していた最後の外食をしたのが3/27なので、本格的に巣ごもり生活を始めてからまるっと1ヶ月が過ぎた。うれしいこともたくさんわかったし、会いたい人、好きな人がいるってこともよくわかったし、思い浮かべる心配で大切な人もいるってわかった1ヶ月だった。まだまだ先は見えないけれど、そんな中を楽しんでいこうと思う。最後に外食をした小籠包の味、その後に友達と夜道を散歩したこと。ホントにホントになんでもない出来事になる筈だったけれど、もしかしたら一生忘れない思い出になるかもしれない。
alipecoism.hatenadiary.jp

水曜日の休みは、1ヶ月ぶりに犬の散歩ではない「自分の散歩」をした。散歩すらも気分的に「不要かな」と考えてしまうので、ムーちゃん(豆柴)の必要な散歩以外はなるべく外に出ないようにしていた。

けれどこの日は少し長くあるきたくなって、朝早めに起きて、往復で2時間程あてもなく散歩をした。なるべく大通りを避けて、人の居ない小道を選んで歩いていたら、代々木八幡駅に着いた。お洒落なお店が多いこの街も、多くのお店がシャッターを閉めていた。地元以外の「街」を見るのが1ヶ月ぶりだったので「非常事態なんだなぁ」と改めて目で理解した。通りがけで営業していたケーキ屋さんでクッキーだけさっと買って、家路についた。お店には1人ずつしか入店出来ないようになっていた。けれど、こんな時こそ甘いお菓子は色んな人をに安心感と幸せを与えてくれていると思う。ありがとう。ご馳走様でした。

2.
「緊急事態宣言」が始まってから、色んな人が新しいアイデアでフードロスや営業支援をしているのを見かける。すべてに目を向けることは到底できないけれど「好きなものにはお金を払おう」を心がけるようになったこの期間中、お取り寄せや通販をいくつかしたので、記録しておく。

<食べ物>

  • tomboloのパンいろいろ

tombolo.shop-pro.jp
最初に見つけたのは、お仕事でお世話になっているライターさんのツイッターで見かけた美味しそうな函館のパン屋さん。
ハード系のパンを買うことってあんまり無かったのだけれど、美味しすぎて、まんまとハマってしまった。
特に「いちじくとくるみのパン」がすごく美味しかった。また絶対に頼む。
カンパーニュの小さいものもすごく美味しかった。スープと一緒にいただいた。

  • 北海道お土産詰め合わせセット

www.rakuten.co.jp
こちらは北海道の観光向けお土産詰め合わせ。
賞味期限が近いなどの訳あり商品がフードロス解消のためにお得なパックになっているもの。
せっかくだったので、これと一緒に単品で六花亭のレーズンサンドも頼んだ。
想像以上にいっぱい入っていてお得感がとても楽しかったし、どれも美味しかった。
しろくまドルチェ」というお菓子がたくさん入っていたのだけれど、控えめに言って最高に美味しいので、いくらあっても嬉しい。

  • うまいもんドットコム 食べて応援!学校給食キャンペーン にぼし

ad.umai-mon.com
学校給食のフードロスをふせぐ取り組みで送料無料でやってくれている。今にぼしにとってもハマっていて、大袋のにぼしを買おうと思っていたところ、たまたま見つけた学校給食のにぼし。安くてたくさん入っていてすごくうれしい。こちらはまだ届いていないので、これから楽しみ。

  • イクミママのどうぶつドーナツ

ikumimama.com




大好きなドーナツ屋さん。支援とかそういうことではなく、好きで食べたいけれど行けない状況なのではじめて通販で購入した。かわいくて美味しくて、元気が出る。ずっしり系のドーナツ。チョコレートコーティングだけれど、素材のドーナツはシンプルなのもすごく好き。冷凍なので日持ちするのも嬉しい。一日一個までと決めて、朝ごはんやおやつに食べるのが楽しみ。落ち着いたら、また買いに行きたい。

<服>

chelsea-tokyo.shop-pro.jp
chelsea-tokyo.shop-pro.jp
STOFがこんなnoteをだしていて「そうだ。好きな服を好きな服屋で買わなければ」と思い、2020AWの予約をするはずだったのだが、色々見ていたら普通にSSの服が欲しくなってしまったので、予約ではなく購入だが、好きな服屋のネット通販を利用した。
note.com
水曜日はこれを来て散歩に出かけた。もうめちゃくちゃかわいくて、最高の気分。しばらく部屋に飾っておく。大切な文化。

<音楽>

  • Music Unity 2020 #MU2020 AURO Chocolate Music Unity 2020 スペシャルセット

club-mogra.jp
shopping.aurochocolate.jp
お世話になっているクラブハウス「秋葉原MOGRA」の主催である[日本全国のクラブ、ライブハウスなどのミュージックヴェニュー協力のもと配信されるノンストップ形式のライブストリーミングフェス]MU2020の、チャリティーチョコレート。すっげー!すっげー!!!と大喜びで購入した。チョコレートはめちゃくちゃ美味しかったし、イベントは最高だった。こんな状況の中輝いているエンターテイメントを見れて、心から嬉しい。またMOGRAとコラボするお取り寄せはガンガン買っていきたい。たくさん届いたチョコはもう食べちゃった!

  • lynch. OVERCOME THE VIRUS CD+パスケース+巾着トート

okmusic.jp
shadows.lynch.jp
lynch.もすごい取り組みをやっている。クラブハウス同様、私もライブハウスを守りたい。lynch.の取り組みは本当に格好いいと思って、全力で支援したい。こちらは楽しみにしているためまだ試聴音源を聴いていない。CDで始めて聴くのだ。lynch.はずっと近くにいたバンド(同じ界隈のバンドをかれこれ18年程好きなので)だが、去年くらいに急に好きになって、急にライブに行って、急にもっと好きになった。多分きっかけはサブスクだったと思う。こんなに魂も格好いいなんて、益々惚れてしまう。うれしい。一方で、めちゃくちゃゲームやってSTAY HOMEしているのも可愛らしくて最高。

  • lynch. ファンクラブ「SHADOWS」

shadows.lynch.jp
チャリティCDは一番いいやつを購入したが、漢気がありすぎる意向により、利益は100%寄付ということで、CDを買ってもlynch.には一銭も入らないのか…。企画をして、立ち上がって、曲を作って、呼びかけてくれたのは彼らなのに。彼らに感謝の気持ちを伝えるにはどうしたら良いのか…と悩んだ結果、人生でそうそうない「バンドのファンクラブに入会する」ことにした。少しでも彼らにお礼の気持ちを示したかった。せっかく入会したので、ファンコンテンツを存分に楽しもうと思う。



●今日のご飯
朝:鯛茶漬け
昼:キムチサラダ、納豆
夜:トマトのキーマカレー(ご飯の代わりに豆腐)、お味噌汁、キムチサラダ


お題「#おうち時間

「ニュースタンダード」という言葉の前向きさに目を向ける。

1.
土曜日はついにゲームに着手した。まずは購入して最後までやり切っていなかったこちらのゲーム。「新・サクラ大戦
sakura-taisen.com
何を隠そう私は幼少時代、皆がセーラームーンにハマっている中、サクラ大戦にどハマりしていた超ギャルゲー好き少女だった。
好きすぎてお母さんに何度も歌謡ショウに連れて行ってもらっていた。当時はロリキャラ「アイリス」すら自分の年上で、自分とイチバン歳が近い、という理由で彼女のことが好きになり、そのままロリコン少女として育ってしまい、今でもアニメキャラはロリに限る。
そんな私の最も愛したゲームに新作が出たということで、普段ゲームをしなくなった今でも、作品に敬意を込めて購入させてもらった。
「新」は戦闘シーンが今までと全く違うので、そこに戸惑いが大きく、慣れるのにだいぶ時間がかかった。無双系?というやつ。てんやわんやしながらだが、無事1回目のエンディングを迎える事ができた。

2つ目のゲームはPlaystationStoreで期間限定無料配信していた「風のビト」というゲーム。
store.playstation.com
Twitterで口コミを見てみると、どうやら数時間で終わるらしいのでダウンロードをしてみることに。
これが、想像の何倍も美しく、面白く、鳥肌ものだった。ぜひPS4をお持ちでまだ未プレイの人はGWにオススメしたい。

どこまでも続きそうな砂漠に放り出されたプレイヤー。何をしたら良いのか、どこに行けば良いのか何もわからない状態からスタートするが、「不思議と物語が進められる」のだ。何かに導かれるように少しずつ答えが見えていくのはすごく気持ちが良かった。きっと「なにもない」ように見えて、自然とそちらに導くような仕組みがそこら中に張り巡らされているのだと思う。なんだかわからないけれど、なんだか出来ていく。

そして音楽と景色のヒーリング効果がものすごく高い。家にばかりいる日々の中とは真逆で、どこまでも行っていい何もない世界を旅する。壮大で優しくて少し怖い音楽。「孤独」を感じてゾクリとする。そして少し先に現れる「隣人」にひどく心強さを感じるのだ。「迷惑をかけていないかな」「私のせいで進むの遅くなっていないかな」などと気にしていたが、そんな事は余計な心配だったらしい。彼らとは一期一会だったのだ。言葉はしゃべれないけれど、ぶっきらぼうな人、くるくると懐く人、沢山合図を送って来る人、色んな人に会えて、安心する。知らない誰か、一緒に旅をしてくれてありがとう。
とにかくぜひ一度やってみてほしい。1〜2時間程度に一周出来る。終わったあとは知らない街を旅した気分になれるだろう。


2.
日曜日には映画も観た。今回は映画館アップリンクで予告を観て、気になっていた映画。エヴォリューション。
vimeo.com
予告を観て受けた印象は「ショタとネーチャンしか居ない世界。エロい」だった。ホラー系のイメージがあった。こちらも90分程度の比較的短い映画。世界観は終始暗い。女性は眉毛がなく血色もなく、全員同じような顔をしている印象。ただすごく美人。モナリザのように不気味で美しい女性。少年も皆美しい。何か不吉なことが起きるような予感…を引きずったまま、割とそのままのペースで終幕を迎えた(笑)話としては私はあまり納得のいくようなものではなかったけれど、不気味な世界観はすごく良かったので、これもアートという感じ。先週は日本の昭和サブカル・アートという感じの映画も見たし
alipecoism.hatenadiary.jp
なんだか二回連続で「伝わったメッセージは特に何も無いが、心に強烈なイメージが焼き付いた」という感じの映画を観てしまった。
ゴールデンウイークはペット2が観たい。
www.nbcuni.co.jp


3.

4/26はムーちゃん(豆柴)の1歳の誕生日だった!本当はムーちゃんに似せたケーキを作ってもらう予定だったのだが、コロナの影響でサービスをやっていないとのことで、代わりに近所のanea cafeというペットOKな素敵なカフェのテイクアウトで、私達のお弁当と、ムーちゃんも食べられる「ワンちゃん弁当」を頼んで、一緒に食べた。



ムーちゃんは今まで食べた中でイチバン美味しい経験が出来たみたいで、アゴをガクガク云わせながら喜んでくれた。いつもより沢山おやつももらえて満足そう。改めて、うちに来てくれて本当にありがとう。これからも病気怪我なく、元気で幸せに生きて欲しい。私達もそのためにできることはしていこうと思う。ありがとうムーちゃん。

コロナの影響で、私達には私達の生活と向き合う時間が圧倒的に増えた。変わったことの一つとして、ムーちゃんからの好感度が明らかに上がった。いつもは8時にはケージを閉めて出かけてしまう。今は在宅勤務なので彼女は家の中を自由行動している。

とはいっても、在宅勤務をはじめてビックリしたが、想像以上にずっと寝ているので、閉めっぱなしの日々も「こんなに寝てるなら問題はなさそうだな」という安心も逆にできた。ただ、寝ているだけなのに、なんだか家にずっといるせいか、コロナ前よりも明らかに甘えてくるようになった。これは本当に嬉しいし、全く吠えないので寂しそうな素振りも見せなかったけれど、彼女もそれなりに我慢していたのだなと申し訳なくも思い、より愛しくなった。

またいつかは元の生活に戻ってしまうけど、今は一緒の時間をいっぱい楽しみたい。ムーちゃんの安らかな寝顔を見るだけで、私達の日々は今日も平穏で幸せなものになるのだ。

好きなことをしたり、気になっていたことをしたり、私達は体力がある方ではないので、日々の生活に疲れてしまって「土日をフルに使い切る」ことが出来ないことも多い。疲れているから沢山寝てしまったり、掃除が出来なかったり。今はそういうことがない。少し力が余っているくらいで日々を終えることが多いので、土日は早く起きて掃除をする。お散歩に行く。好きなことにめいっぱい時間を使う。

これは、私達が欲しかった生活サイクルだった。「がんばりすぎない」がテーマの私たちが理想とする体力と時間の使い方だった。
そりゃ今は緊急事態。楽しくないことだって沢山ある。友達には会いたくって仕方ないし、カラオケだって行きたいし、高いお寿司屋さんに行ってみようって約束を交わしたまま果たせていないのも気になっている。デザートのビュッフェも行きたいし、今年はアフタヌーンティーデビューをしてみたかった。数えだしたらきりがないくらい不便で暗い状況だ。だけど、そんな中でも「悪いことばかりじゃないよね」は何度でも言いたいと思う。

「大切な人との時間」「自分と向き合う時間」に丁寧に向き合えている。こんな時だからこそと生活を大事にしている。時間に余裕があるので心に無駄なナイフを持つこともない。余計なものがなにもない本来の時間を味わえている。なんというか、今はそんな気がしていて、私はこれが本質的に大切にしたい生活そのものなんだ。
日々は慌ただしく進んでいき、私達だっていつまでも「余裕」なんてちっとも持てないけれど、それでも「生活」を愛したいと思っていた。だから今はこれを「ニュースタンダード」と捉えて、生活を楽しみたい。



お題「#おうち時間